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たったひとりで、ドッグランをつくる男 #01|更地から始まる、未来の景色

たったひとりで、ドッグランをつくる男 #01|更地から始まる、未来の景色

古川清流古川清流

たったひとりで、ドッグランをつくる男の物語

朝10時、千葉県松戸市・高塚新田。

初冬の光がまだ地面を浅くなでる頃、この何もない土地に、ひとりの男が更地を見つめて立っていた。一本のハンマーを手にする彼は、たった一人で“ドッグラン”の未来を見ていた。

私たち彼を知ったその瞬間から、この挑戦に密着することを決めた。これは一本の杭を打つところから始まる、長い物語の第一歩である。

取材陣が現地に着いてまず息をのんだのは、その敷地の圧倒的な広さだった。

交通量の多い大通りからほんの少し外れるだけで、景色は一変する。風が抜け、視界が開けた、静かな土地。

ここは、長いあいだ放置されていた農地。そして今、その再活用に挑むのはードッグランオーナー・牧野さん、ただひとり。

初めて出会った日、敷地はまだ真っさらな“余白”のままだった。

だが牧野さんは、そこに確かな未来の輪郭を見ていた。

あたかも、最初の線を引く前のキャンバスを前にした画家のようであった。

広大な土地に対して、たったひとり。その背中に宿る静かな決意は、敷地の広さ以上に、私たちの心を強く動かした。

この瞬間から、私たちは牧野さんの挑戦に密着することを決めた。

次回は、最初の作業である“芝生づくり”の工程。そこで直面する壁、苦悩、そして描いている理想のドッグランについて掘り下げていく。